肩こりと經絡のしぼみ
最近、完全ではないですが、経絡と骨格の歪みの関係が理論でなく体感できるようになって来ました。肩こりの現象を説明する際、以前はよく不通即痛という東洋医学の基本概念で理解していました。この不通即痛に大きく2種類あることがやっとわかりました。ひとつは今まで考えていた通り気は流れているがある部分でせき止められて、行き場をなくした気(エネルギー)が痛みを起すというものです。基本的に私は痛みの原因はこれだと思っていました。東洋医学で言う虚実で言えば、実証です。でも一般的な肩こりはこれではないことがわかってきました。一般的な肩こりは虚痛だということです。例えば、C7(頚椎7番)・T1(胸椎1番)付近のサブラクセーション(歪み)によって膀胱経・若しくは督脉辺りから肩の経絡に連絡するルート(気を引き込むルート)があるみたいなのですが、ここが閉じてしまった状態で肩が凝ることが多いのです。水の流れで例えるなら、C7(頚椎7番)・T1(胸椎1番)には用水路の水をコントロールするゲート(門)のようなものが存在していて、ここが開かないと肩周辺に水がいきわたらず干上がってしまう。これを気という用語で変換すれば、ゲートが開かず、気が干上がって経絡がしぼんでいる状態に思えるのです。そのためエレキバンのような補するものが有効であったりする訳です。当然薬にも同様のことが言えます。以前は葛根湯や釣藤など単純に緊張をとる薬を用いることが多かったですが、その部分のゲートを開く薬を用いるとよく効く事がわかりました。下肢や婦人科の血流障害に使われる桂枝茯苓丸や桂枝加芍薬湯、十全大補湯、桂枝加苓朮附湯など、これだけではないですが、ゲートを開いている薬は一般の中医理論とは若干異なるような気がします。